留守番中のペットを守る:SwitchBot 温湿度計で室温が上がったらエアコンONにするレシピ

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結論から書きます。留守番中のペットのために「室温が上がったらエアコンをON」を作るなら、必要なのは赤外線リモコン機能つきのハブが1台と、ペットがいる場所に置く温湿度計が1個。この2つだけです。工事も配線も要らないので、賃貸でもそのまま組めます。
ただし、温度条件だけで組んだレシピは、留守番中に静かに失敗することがあります。赤外線はエアコンの状態を読み取れず、温度トリガーは「閾値をまたいだ瞬間」にしか発火しないからです。そこでこの記事では、時刻で確実に入れる本命 / 温度で追いかける保険 / 下がらなかったら知らせる見張りの3本立てで組みます。
なお、ここに書く温度の目安は一般に言われている数値です。持病のある子や高齢の子の環境は、かかりつけの獣医師に確認してください。
まず目標の室温を決める
一般的な目安として、犬が快適に過ごせる室温は24〜26℃前後、猫は21〜28℃程度、湿度はどちらも40〜60%とされています。環境省が夏の室温の目安として挙げている28℃は人間向けの数字なので、犬の場合はそれより低めが推奨される、という説明をよく見かけます。
ここで大事なのは、エアコンの「設定温度」と「実際の室温」は一致しないという点です。直射日光が入る部屋や古い機種では、27℃に設定していても室温が28℃を超えていることがあるとされています。だからこそ、エアコンの設定ではなく温湿度計の実測値を条件にする意味があります。
温湿度計の置き場所も結果を左右します。直射日光の当たる窓際と、エアコンの吹き出し口の真下は避けてください。逆に、床で寝ている子を守りたいなら、人の目線の高さではなくペットが実際に過ごしている高さに置いたほうが実態に近い数字になります。
用意するもの:ハブ+温湿度計
赤外線リモコン機能を持つ現行のハブは、SwitchBot ハブミニ、SwitchBot ハブ2、SwitchBot ハブ3 などです。ハブ2とハブ3は温湿度センサーを内蔵しているので、追加の温湿度計なしでも温度条件を作れます。
それでも私が別売の温湿度計を足すことを勧めるのは、ハブの置き場所と、ペットが過ごす場所が同じとは限らないからです。ハブはエアコンに赤外線が届く位置に置く必要があり、そこは大抵テレビ台の上など高い場所になります。
温湿度計側は、2026年9月時点の公式サイトに SwitchBot 温湿度計、SwitchBot 温湿度計Pro、SwitchBot CO2センサー(温湿度計)、画面のない防水モデルなどが並んでいます。この用途なら最も安いモデルで十分です。画面を大きくしたい、屋外の気温も並べて見たいという場合にPro を選ぶ、という順で構いません。
ひとつ前提として、温湿度計は単体だとBluetooth圏内での表示と記録までです。 外出先への通知やオートメーションを動かすにはハブが必要になります。「温湿度計だけ買えば留守番中も見られる」ではない点に注意してください。
レシピ3本立て
1. 本命:出かける時刻に無条件で冷房を入れる
- 条件: 「時刻」で家を出る時刻(例:8:00)。詳細オプションの有効期間で平日や夏季だけに絞る
- 動作: 冷房を27℃でON
- なぜ必要か: 温度を主条件にすると、後述の理由で発火しない日が出ます。時刻トリガーはいちばん確実に動くので、これを土台にします
2. 保険:室温が上がったら冷房ON
- 条件: 「デバイスの状態」で温湿度計の温度が28℃以上
- 前提条件: 有効期間を日中だけに絞る
- 動作: 冷房を27℃でON
- 注意点: 温度条件は閾値をまたいだ瞬間にしか発火しません。すでに28℃を超えている状態で家を出た日は動かない、ということです。1番目の時刻トリガーと必ずセットで使ってください
3. 見張り:下がらなかったら自分に通知する
温湿度計のアラート機能は、設定値を超えると通知を送ってくれます。しきい値は温度0.5℃刻み、湿度1%刻みで設定できるとされています。ここは自動化ではなく、人間を呼ぶための線として使います。
冷房ONの目標が27℃なら、アラートは30℃など「明らかにおかしい値」に置きます。これが鳴ったということは、赤外線が届いていないか、エアコンが止まっているか、部屋の断熱が追いついていないかのどれかです。通知が来たらアプリから手動で操作し、それでも下がらなければ帰宅するか、誰かに見に行ってもらう判断になります。
冬も同じ形が使えます。条件を「◯℃以下」に置き換えて暖房側のレシピを作り、下限のアラートを設定しておけば構成はそのままです。
留守番で落ちやすい穴
赤外線は片道です。 ハブは信号を送るだけで、エアコンが今どうなっているかを読み取れません。機種によっては電源がトグル式で、ON信号のつもりが消してしまうこともあります。リモコン登録時に「ON」と「OFF」が別の信号として登録されているかを確認してください。また、そもそも赤外線が届いていないケースが多いとされています。ハブとエアコンの間に扉や観葉植物が入っていないか、留守番と同じ状態で一度確認しておくと安心です。
電池切れは条件を永久に成立させません。 温湿度計の電池が切れると温度は更新されず、「28℃以上」は二度と成立しません。エラーにもならないので気づきにくい穴です。アプリの電池残量を月1回見る、くらいの習慣をつけておくと安全です。
停電とWi-Fiも切れ目になります。 復電してもエアコンが自動復帰しない機種があり、ハブ側も再起動からWi-Fi再接続までに時間がかかります。エアコンが本当に動いているかを確かめたいなら、SwitchBot プラグミニのような消費電力を見られる機器を組み合わせる手もあります(エアコンの消費電力はプラグの定格を超えることが多いため、直結ではなく別経路での確認になります)。
機器の置き場所も見直してください。 ペットが温湿度計を落としたりかじったりすると、そこで測定は止まります。手の届かない棚の奥や、壁面に貼り付ける形にしておくのが無難です。
まとめ
- 必要なのは赤外線リモコン機能つきのハブ1台+温湿度計1個。温湿度計は単体では通知も自動化もできず、ハブが前提です
- 温度条件は閾値をまたいだ瞬間にしか発火しないため、「出かける時刻に無条件でON」を本命に置き、温度トリガーは保険として重ねます
- 3本目として「明らかにおかしい温度」でアラートを設定し、自動化が失敗したことに気づける状態を作ります
- 落ちる原因は赤外線の未達・電池切れ・停電が中心。とくに温湿度計の電池切れは無音で条件を止めるので、残量の定期確認を習慣にしてください
- 室温の目安は犬24〜26℃前後、猫21〜28℃、湿度40〜60%とされていますが、個体差があります。具体的な設定はかかりつけの獣医師にご相談ください


