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「半日動きがなければ通知」を SwitchBot 人感センサーで作る見守りレシピ

公開 2026-09-18読了 7 分

Photo: Jakub Zerdzicki / Pexels

この記事でわかること
「半日動きがなければ通知」をSwitchBot人感センサーで作る方法。アプリ単体では未検知が最長30分までなので、時間帯で区切る代用レシピとHome Assistantでの本命設定を書きます。

離れて暮らす親の見守りで本当に欲しい通知は、「何かが起きた」ではなく「いつもの動きが半日ない」のほうです。倒れていても、体調を崩して寝込んでいても、外から見える共通のサインは「動いていない」だからです。

これを SwitchBot の人感センサーで作ろうとすると、最初の設定画面でつまずきます。先に結論を書きます。

  • SwitchBot アプリ単体では「12時間動きがない」という条件は作れません。「誰もいない状態が続いたら」に指定できるのは最長30分です
  • 現実解は、見守りたい時間帯を区切って「その中で30分動きがない」を拾うこと。朝と夕方の2か所に置けば、実質的に半日の空白を検知できます
  • きっちり「12時間」で判定したいなら、Home Assistant 側でオートメーションを書くのが確実です
  • どの作り方でも、人感センサーの「動きなし」は外出と区別できません。誤報が出る前提で、通知後にどうするかまで決めておく必要があります

なぜ「半日」を直接指定できないのか

SwitchBot アプリのオートメーションで人感センサーを条件にすると、選べるのはおおよそ次の3種類です。

  • 動きを検知したとき
  • 誰もいない状態が◯分続いたとき
  • 明るさが変化したとき(照度センサー)

見守りに使えそうなのは2つ目ですが、ここで指定できる時間は最長30分までです。この条件はもともと「人がいなくなって数分したら照明を消す」用途を想定したもので、半日単位の空白を見るためには作られていません。「31分以上は選べない」という報告は複数のレビューで一致しています。

もうひとつ前提があります。センサー単体では外出先に通知が出ません。人感センサーは Bluetooth でハブに繋がり、ハブが Wi-Fi でクラウドへ送る構造なので、実家にハブミニ/ハブ2/ハブ3のいずれかが必要です。ここは実家の見守りをSwitchBotで安く作るでも書いたとおりで、見守り構成では避けて通れません。

レシピA:時間帯で区切って「半日の空白」を代用する

30分という上限は変えられないので、「いつ見るか」を絞って意味を変えます。1日中監視するのをやめて、チェックポイントを2か所だけ置く考え方です。

オートメーション1:朝の確認

項目設定
条件(When)人感センサー:誰もいない状態が30分続いた
追加条件(And)実行する時間帯:9:30〜10:00
動作(Then)スマホに通知を送信「朝の動きがありません」

オートメーション2:夕方の確認

同じ内容で、時間帯だけ 17:30〜18:00 に変えたものをもう1つ作ります。

この2本で、「朝10時までに起きて動いた形跡がない」「夕方まで一度も動いていない」の両方を拾えます。半日の空白そのものを測っているわけではありませんが、知りたいこと(半日ぶんの生活の気配がない)には届きます

時間帯の幅を30分に絞るのがポイントです。ここを「9:00〜18:00」のように広く取ると、買い物や通院で家を空けるたびに通知が飛び、数日で見なくなります。**私なら、まず朝の1本だけを2週間動かして、鳴った回数を数えます。**週に3回も鳴るなら、その時間帯は親の生活リズムに合っていません。

設定項目の名称(「条件を追加」「実行時間帯」「繰り返し」など)はアプリの版によって多少変わります。オートメーションの作成画面で、時間帯と曜日を指定できる欄を探してください。平日だけ、といった曜日の絞り込みもここで設定できます。

レシピB:Home Assistant で本当に「12時間」を見る

30分の上限はアプリ側の制約なので、オートメーションを Home Assistant に移せば消えます。SwitchBot のセンサーを Home Assistant に取り込む経路(Bluetooth 直結とクラウドAPI)はHome Assistant × SwitchBot 連携にまとめています。

取り込めたら、オートメーションはこれだけです。

automation:
  - alias: 実家:12時間動きがなければ通知
    trigger:
      - platform: state
        entity_id: binary_sensor.jikka_rouka_motion
        to: "off"
        for: "12:00:00"
    action:
      - service: notify.mobile_app_myphone
        data:
          title: "実家の見守り"
          message: "廊下で12時間動きがありません"

for は「その状態が続いた時間」なので、動きが1回でもあればカウントは自動的にリセットされます。これがまさに欲しい挙動です。時間を変えたければ "12:00:00" の部分を書き換えるだけで済みます。

センサーを複数置くなら、entity_id にまとめて並べるのではなく、全部が同時に「動きなし」であることを条件にする書き方(テンプレート条件やグループ)にしてください。1つでも反応していれば在宅と判断したいからです。

Home Assistant を実家に置くか自宅に置くかは、また別の判断になります。センサーは実家にあるので、クラウドAPI経由なら自宅の Home Assistant からでも読めますが、実家のネットが落ちた時は「動きなし」と区別がつきません。

置き場所で結果が変わります

「動きなし」を見る用途では、置き場所の良し悪しがそのまま誤報の数になります。

  • 廊下・トイレの前・台所の入り口が第一候補です。どんな生活パターンでも1日に何度か通る場所を選びます
  • 玄関ドアに向けない。外出と帰宅で必ず反応するうえ、ドアの外の動きを拾うこともあります
  • エアコンの吹き出し口の正面と、窓際の直射日光を避ける。赤外線式のセンサーは温度変化に反応するため、風や日差しで誤検知が起きるとされています
  • ペットがいる家では下向きに設置しない。猫や犬の動きを「人の動き」として拾い、肝心の空白が埋まってしまいます

標準の人感センサーの検知範囲は**最大9m・水平110°・垂直55°**です。廊下なら、突き当たりから通路を見下ろす向きに置くと素直に反応します。

標準版と Pro、見守りならどちらか

SwitchBot 人感センサーSwitchBot 人感センサーPro
価格2,980円前後4,980円(税込・公式)
検知方式赤外線+照度60GHzミリ波レーダー+赤外線+照度
検知範囲最大9m/水平110°動いている人 約8m/静止時 約5m/120°
静止している人検知できない検知できる
電池単4×2(約3年)単4×2(約2年)

**見守り目的なら Proに寄せる価値があります。**標準版は「動き」しか見ないため、ソファで横になっている親を「いない」と判定します。空白を探す使い方では、この差がそのまま誤報の数に効きます。Pro はミリ波レーダーで静止状態も拾うので、在室の判定が安定します。発売は2025年10月31日で、価格は変動するため「〜円前後」として読んでください。

ただし、Pro に替えてもアプリ側の30分上限は変わりません。レシピAの構造は同じです。

通知が来たあとの決めごとを先に作る

この仕組みは、転倒や体調の急変を検知する装置ではありません。「いつもの気配がない」ことしか分かりませんし、外出中との区別もつきません。

  • 通知が来たら、まず電話をかける。それでも出なければ次にどうするかまで、家族で決めておく
  • 通知が来ないことを安心の根拠にしない。センサーの電池切れやハブのオフラインでも通知は来ません
  • 誰のスマホに届けるかを決める。兄弟姉妹で分担するなら、SwitchBot の家族共有で同じホームに招待します
  • 本人には「カメラではないので映像は残らない」と説明する。これだけで受け入れられ方が変わります

月に一度、わざと自分で条件を満たして通知が飛ぶか試す日を作っておくと安心です。見守りの仕組みは、壊れても静かに壊れます。

まとめ

  • SwitchBot アプリ単体では「◯時間動きなし」は作れません。未検知の条件は最長30分が上限です
  • 現実解は、朝9:30〜10:00・夕方17:30〜18:00のように時間帯を30分幅で区切り、その中で30分動きがなければ通知する2本立てです
  • きっちり12時間で見たいなら Home Assistant の for: "12:00:00" を使います。動きがあればカウントは自動でリセットされます
  • 置き場所は廊下・トイレの前・台所の入り口。玄関に向けない、エアコンの風と直射日光を避ける
  • 見守り用途なら、静止も検知できる人感センサーProのほうが誤報が減ります。通知後に何をするかまで家族で決めておいてください
編集人(本業: IT) 賃貸で暮らしながら、工事なしでできる範囲を試しています。使わなくなったものも書きます。