SwitchBot ハブはどれを買う:ハブミニ・ハブ2・ハブ3を賃貸の使い方別に選ぶ

Photo: Margo Evardson / Pexels
SwitchBot を始めようとして最初に止まるのが、ハブ選びです。公式サイトに並んでいるだけで ハブミニ/ハブミニ(Matter対応)/ハブ2/ハブ3 の4種類があり、さらに上に AI ハブがあります。値段は 5,480円から 16,980円まで、3倍の開きがあります。
先に結論を書きます。賃貸のワンルーム〜1LDK なら、選択肢は実質2つです。
- エアコンと照明を声とスマホで動かしたいだけなら、ハブミニ(Matter対応)の 5,980円で足ります
- 温度や湿度を条件にした自動化をやりたいなら、ハブ2(9,980円)が本命です
- ハブ3(16,980円)が必要なのは、「人がいる/いない」で動かしたい人と、本体を手で触りたい人だけです
理由を、価格・センサー・Matter の3つに分けて書きます。
まず4機種の違いを1枚で
2026年8月1日から SwitchBot 全体で価格改定(値上げ)があり、ハブ3 は 14,980円から 16,980円になりました。以下は 2026年9月時点の公式価格です。
| ハブミニ | ハブミニ(Matter対応) | ハブ2 | ハブ3 | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 5,480円 | 5,980円 | 9,980円 | 16,980円 |
| 温湿度センサー | なし | 別売ケーブルで追加可 | 内蔵(ケーブル側) | 内蔵(ケーブル側) |
| 照度センサー | なし | なし | あり | あり |
| 人感センサー | なし | なし | なし | あり |
| 本体の操作 | なし | なし | ボタン2つ | ボタン4つ+ダイヤル+ディスプレイ |
| Matter でブリッジ | 非対応 | 4台 | 8台 | 30台 |
| USB 端子 | microUSB | Type-C | Type-C | Type-C |
赤外線リモコン(エアコン・照明・テレビ・扇風機)と、Bluetooth 機器(ボット・カーテン・温湿度計・開閉センサー)の中継というハブの本来の仕事は、4機種とも同じようにこなします。ここで差は付きません。
いちばん安い「旧ハブミニ」を選ぶ理由はほぼない
価格だけ見ると 5,480円のハブミニが最安ですが、Matter 対応版との差は 500円です。この500円で、Matter 対応・USB Type-C・温湿度センサーケーブルへの対応が付きます。
今は Apple ホームや Google Home に出す予定がなくても、あとから「iPhone のホームアプリにエアコンを出したい」と思ったときに、旧ハブミニだけは詰みます。500円をケチる場所ではないと私は考えています。以降、この記事で「ハブミニ」と書くときは Matter 対応版を指します。
使い方A:赤外線家電を動かしたいだけ → ハブミニ
やりたいことが次の範囲に収まるなら、ハブミニで十分です。
- エアコン・照明・テレビを、スマホと音声で操作したい
- 「朝7時に照明ON」「23時にテレビOFF」のような時刻ベースの自動化がしたい
- 外出先からエアコンを切りたい
この使い方では、ハブ2 の温湿度センサーも、ハブ3 のダイヤルも出番がありません。差額の 4,000円〜11,000円は、最初に買う3製品で書いたような別の機器に回したほうが、生活は確実に変わります。
小ささも賃貸では効きます。65mm 角・36g なので、テレビ台の隅や本棚に置いても目立ちません。
使い方B:温度・湿度を条件にしたい → ハブ2
「室温が28度を超えたら冷房ON」「湿度が65%を超えたら除湿機ON」を作りたい瞬間から、話が変わります。この条件を作るには温湿度を測るものが必要で、ハブ2 はそれを内蔵しています。
ハブ2 を選ぶと、次の2つが同時に片付きます。
- 温湿度計を別に買わなくていい(SwitchBot 温湿度計を1つ買う分が浮きます)
- 照度センサーがあるので「暗くなったら照明ON」が時刻でなく明るさで作れる
ペットの留守番用に室温でエアコンをONにするレシピのような構成は、ハブ2 が1台あれば土台ができます。9,980円は安くありませんが、温湿度計+スマートリモコンのセット価格だと思えば納得しやすい値段です。
ひとつ注意があります。ハブ2・ハブ3 の温湿度センサーは本体ではなく USB ケーブルの途中に入っています。本体の発熱から離して測るための設計ですが、そのぶんケーブルの先端をどこに垂らすかで測定値が変わります。エアコンの風が直接当たる場所と、家具の裏は避けてください。
使い方C:人の在・不在で動かしたい/本体を触りたい → ハブ3
ハブ3 だけが持っているものは、実質2つです。
1つめは人感センサー。これがあると「暗くなってから人が入ってきたら照明ON」「30分人がいなければ全部OFF」が、センサーを買い足さずに作れます。ただしハブ3 が検知できるのはハブ3 が置いてある部屋だけです。玄関や廊下で検知したいなら、結局は単体の人感センサー(3,480円)を追加することになります。
**2つめはディスプレイとダイヤル、ボタン4つ。**ダイヤルを回すとエアコンの温度が変わり、ボタンにはシーンを割り当てられます。これが効くのは、自分以外の人が家電を操作する家です。同居人がいる、スマホの操作が難しい親の家に置く、といった事情があるなら、16,980円の理由になります。
逆に、一人暮らしで操作はほぼ音声とアプリ、という使い方だと、ディスプレイもダイヤルも1週間で見なくなります。ハブ3 と Nature Remo Lapis の比較でも書いたとおり、ハブ3 の価格は「本体から操作できること」への対価です。そこに用がないなら、差額7,000円はハブ2 との比較で回収しにくくなります。
Matter の台数制限は、全員に関係する話ではない
比較表でいちばん誤解されやすいのがここです。4台/8台/30台という上限は、Matter 経由で他社アプリ(Apple ホーム、Google Home、Alexa)に出せるサブデバイスの数であって、ハブに登録できる赤外線リモコンや、ハブが中継できる SwitchBot 機器の数ではありません。
- SwitchBot アプリだけで完結させるなら、この上限は一度も関係しません
- Apple ホームに出したいのが「エアコン・照明・テレビ」の3台なら、ハブミニの4台でも足ります
- 効いてくるのは、SwitchBot のロック・カーテン・プラグ・センサーまで全部 Apple ホームに並べたい場合です。8台は意外と早く埋まります
iPhone 中心で、SwitchBot 機器を10台20台と増やしていく予定があるなら、ハブ3 の30台は素直な理由になります。それ以外の人は、台数を選定理由にしなくて大丈夫です。なお Alexa・Google Home はクラウド連携でも繋がるので、連携できないときの確認順で書いたとおり、Matter を使わない選択肢も残っています。
賃貸で置く前に確認すること
機種を決めたら、置き場所を先に決めてください。
- **赤外線は壁を越えません。**寝室とリビングの両方を自動化したいなら、1台で頑張らず、2台目にハブミニを足すほうが確実です
- **常時給電が要ります。**ハブは電池で動きません。コンセントと USB 電源の空きを数えておいてください
- Wi-Fi は 2.4GHz のみです。ルーターが 2.4GHz と 5GHz を同じ SSID にまとめていると、セットアップで止まります
- ハブ3 は 126mm 幅・186g。見える場所に置いてこそ意味がある機器なので、置き場所が確保できないなら選ぶ意味が薄れます
上位機として AI ハブ(44,980円)もありますが、カメラ映像を AI が解釈して自動化を作るという別ジャンルの製品です。賃貸の最初の1台として検討する価格帯ではありません。
まとめ
- **旧ハブミニ(5,480円)は選ばない。**Matter 対応版との差は500円で、あとから効いてきます
- 赤外線家電を動かしたいだけなら、ハブミニ Matter対応(5,980円)で足ります
- **温湿度を条件に使うなら、ハブ2(9,980円)が本命。**温湿度計を兼ねると思えば妥当な値段です
- ハブ3(16,980円)は、人感センサーを使う人と、本体を手で操作する必要がある家だけ。一人暮らしでは持て余しがちです
- Matter の台数上限(4/8/30台)は、他社アプリに出す人だけの話。SwitchBot アプリで完結するなら無関係です
- 迷ったら、1台で全部屋をカバーしようとせず、安いハブを2台置くほうが失敗しません


